巨人小林誠司捕手がFA権を封印し、正捕手奪取を目指す。東京・大手町の球団事務所で契約更改交渉に臨み、4000万円増の1億円で更改。

「まさか僕がいけると思ってなかったので、素直にうれしいです。責任もついてきますし、自覚を持って、しっかりやりたいです」と気を引き締めた。

今季は炭谷、大城らと正捕手争いを繰り広げ、92試合(先発68試合)に出場した。打撃面の課題は残したが、球団側は守備面を高評価。盗塁阻止率4割1分9厘は4年連続リーグトップ。際どいゾーンの球をストライクと判定させる「フレーミング」と言われるキャッチング技術も球団のデータで12球団1位だった。

契約更改前には、山口と最優秀バッテリー賞の表彰式に出席した。2年前は菅野と受賞したが「ちょっと状況が変わって、今年は俊さんとずっと組むんだなと思ったんで、ちょっと浮気して、俊さんとこの賞をとろうと」と笑わせた。順調なら来季中にFA権を取得する。「特に考えてないです。1年1年が勝負」と闘志を込めた。【久保賢吾】