田中賢介氏「本当の力出るなら」背番3王柏融に託す

今季限りで現役を引退した日本ハム田中賢介氏(38)が、チームメートに粋な“置きみやげ”を残した。10日、球団は王柏融外野手(26)の背番号を、来季は99から3に変更すると発表。札幌市内の球団事務所で新ポスト就任会見に臨んだ同氏が、背番号にまつわるエピソードを披露した。

背番号3は、田中氏が18年間、身につけた愛着ある番号だ。来日1年目の王が、故障がちで思うような成績を残せなかったことから、背番号の変更を検討していると聞きつけ即決。「僕もアメリカで2年野球をやって、外国で野球をする難しさを感じている。柏融も本当の力を出せなかった1年だったと思うので、背番号3をきっかけに、彼本来の力が出るのであれば大歓迎。頑張れ、柏融!!」と、快く提案した。王は「賢介さんへの敬意を決して忘れることなく、懸命にプレーをすることが3番を受け継がせていただいたことへの恩返し」と大感激だ。

来年1月1日付で、チームと事業の両分野で選手目線の助言が求められる新設の「スペシャルアドバイザー」に就任することが決定。初仕事は来年2月の春季キャンプ視察になる見込みで、他球団のキャンプ地へも足を運ぶ計画だ。20年のプロ生活で培った知識をさらに広げ、球団に還元していく。【中島宙恵】

◆日本ハムと背番号3 前身の東映、日拓ホームなどを含め15人が背負い、王柏融で16人目。最長は田中賢介の18年(00~12年、15~19年)、次ぐのは白井一幸の12年(84~95年)で10年以上は2人だけ。大下弘は選手6年(46~51年)監督1年(68年)の計7年、97、98年には落合博満もつけた。52~54年、72、81、96、13、14年は空き番号。

◆日本ハム来季の1桁背番号◆ 1斎藤佑樹投手、2杉谷拳士内野手、3王柏融外野手、4谷口雄也外野手、5大田泰示外野手、6中田翔内野手、7西川遥輝外野手、8近藤健介外野手、9中島卓也内野手

▽日本ハム王柏融(背番号が19年の99から20年は3に)「18年間にも渡り、田中賢介さんのユニホームだけに刻まれてきた背番号3。賢介さんがアメリカに行かれた2年間も、他の誰もつけることがなかったと聞いています。大変光栄です」

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  • 日本ハムのスペシャルアドバイザーに就任し川村取締役社長(右)と握手する田中氏(撮影・黒川智章)