巨人大城卓三捕手(26)が、軽量バットでアーチ量産を目指す。

昨季序盤は約920グラムのバットを使用したが、疲れも出始めた中盤以降は軽量バットを導入。「軽くして、操作性を高めたいなと思った」とチームメートの坂本、岡本、丸、重信らのバットを借りながら、最良の形を模索した。東海大入学時に当時の監督から薦められた型を使い続けたが、このオフに自らバット工場を訪問。プロ3年目で“大城モデル”のバットが完成した。

原監督からレギュラー奪取のカギに、長打率アップを求められた。ナゴヤドームの最上階席にぶち込むパワーを持ちながら、昨年は6本塁打。長打率は3割8分8厘だった。指揮官は「コンタクト率はいいけど、長打率が決して高い方ではないからね。本塁打とか二塁打とか、遠くにスピンが利いた打球が必要になってくる」と指摘。昨秋キャンプでは数種類のティー打撃、ロングティー打撃などで技術を磨いた。

ウエートトレーニングでの肉体強化も図る。昨シーズンは夏場に体重が減ったことから、大城は「数字とかはないですけど、体重を増やして、体を大きくというのは考えています」と増量を計画する。捕手1本でのレギュラー奪取も期待される3年目。バットのグリップに、背番号「24」と刻印された新相棒とともに「2ケタ本塁打は打てるように」と目標を掲げた。【久保賢吾】