日本ハムのドラフト1位河野竜生投手(21=JFE西日本)が“プロ初失点”を受け止めた。

オープン戦開幕の22日巨人戦(名護)に2番手で対外試合デビュー。2回3安打2失点にも、バージョンアップしたチェンジアップに手応えをつかむなど収穫を得た。次回は3月3日巨人戦(札幌ドーム)で先発予定。初の本拠地で、リベンジの舞台が用意される。

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大きな瞳は、すぐに雪辱の舞台を見据えた。プロ入り初の対外試合を終えた河野は、吹っ切れていた。「全てが、うまくいくわけではない。打たれた失敗を、次に生かせるようにしたい」。実戦2試合目で初失点の2回3安打2失点。初めて味わう緊張感は、球に伝わった。「どの打者に対しても力みすぎて、自分のボールを投げられない。精神的なコントロールが必要だと思った」と、真正面から課題を受け止めた。

収穫は、握りを微調整したチェンジアップ。厚沢投手コーチのアドバイスを受け、実戦で初めて試した。「腕の振りが、直球に近い感じで投げられている」。2イニング目の4回先頭、岡本からファウルを打たせて反応を確かめると、決め球として空振り三振を奪った。「次もいけるかな」と手応えをつかんだ。1イニング目に2失点でマウンドを下りると「緊張しました」と漏らしていたが、2イニング目は3者凡退。木田投手コーチは「立て直して、いい球を投げていた」と評価した。

次回は3月3日のオープン戦、再び巨人戦に挑む。本拠地・札幌ドーム初登板を、先発で飾る予定。栗山監督は「楽しみなのは間違いない。次は良い形で球数を増やしていく」と4、5イニングをメドに送り出す。河野は「直球が軸になる。初回から、どんどん自分のスタイルを出せれば」と気合十分。社会人NO・1左腕が、本拠地ファンにあいさつ代わりの快投を目指す。【田中彩友美】

 

日本ハム厚沢ベンチ兼投手コーチ(河野の投球内容に)「上手に抑えようとして空回りしている感じがした。この反省を次回以降にイニングを伸ばす過程の中で修正してほしい」