昌スクリューで開幕ローテだ。阪神岩田稔投手(36)が28日、1軍練習に合流した。「しっかりやるだけです。結果を残していかないといけないと思っている」。春季キャンプは高知・安芸の2軍で過ごしたが、実戦で着実に結果を残してきた。残る2枠の開幕ローテーション入りを目指し、29日のソフトバンクとのオープン戦(ペイペイドーム)に登板する。

キャンプでは初日からブルペンで101球を投げ込むなど順調調整。「最初からやりたいように任せてもらって練習できた。後輩がいて、見られてる意識を持ちながら、自覚を持ってやってきた」。後輩の手本となりながら、自らを追い込んだ。臨時コーチを務めた同じ左腕の山本昌氏(54)からは「昌スクリュー」のコツを教わった。ここまで打者に投げる機会はなかったが「試したいです」と意気込む。3年連続日本一の強力打線に投げ込んで新球の手応えをつかめば、投球の幅も広がる。

昨季は564日ぶりに白星を挙げるなど3勝4敗。シーズン序盤から夏場まで先発ローテの一角を守った。今季の開幕ローテーションで当確は西、ガンケル、青柳、高橋の4人。残る2枠をかけた激しい争いに、プロ15年目のベテラン左腕が殴り込む。【磯綾乃】