阪神藤川球児投手が“親子バッテリー”で貫禄ピッチだ。開幕延期を受け、2軍中日戦で異例の調整マウンド。

5回、先頭アルモンテにスライダーを右翼線二塁打をされたが、ドラフト1位石川昂を144キロ速球で右飛に詰まらせた。2死一、三塁も難なく抑えて無失点だ。

前回13日のオリックス戦は1回5失点だったが、この日も同様に変化球を多投した。「順調ですね」と明るい。18歳の新人藤田とバッテリーを組んだ。「長男と同い年。有意義な時間だと思う」と笑顔だった。

本番も見据える。2日連続ブルペン投球を行い、この日の登板を迎えた。「自分は3連投。今年初めて。1週間で(ブルペンや実戦が)5回やね。状態が上がっているからできる」。不動の守護神は22日も2軍中日戦で投げる。平田2軍監督は「(先に)『帰っていいよ』と言っても、『(4番手の)尾仲まで見ていきます』とね」と感謝する。若手にも波及効果がありそうだ。