日本ハム有原航平投手が西武との“開幕戦”で課題を出した。

1回の先頭、俊足の金子にフルカウントまで粘られ、二塁内野安打で出塁を許してリズムを乱した。源田、森に連打で無死満塁とされると、山川に中犠飛であっさり先制点を失った。「悔しいところはありますけど(開幕の)日にちが決まったら、そこにいくだけ」。2回以降も毎回得点圏に走者を背負い、4回10安打3失点と苦しんだが、前を向いた。

最速は140キロ後半にとどまり、甘い球は容赦なく痛打された。3打点の山川は「怖い打者」と、さらに警戒。「追い込んでからも良い高さ、コースに投げきれませんでした」と悔やんだ。だが厚沢ベンチ兼投手コーチは「いつもと違う配球で出て行った」と狙いを理解した。

次回も中6日の登板間隔で27日ロッテとの練習試合(ZOZOマリン)に先発予定。有原は「あまり調子が良くない日でも、丁寧に投げて粘れるようにしたい。今日は悪いところが出たので、次はきちんと抑えたい」と見据えた。幕開けへ、エースが仕切り直す。【田中彩友美】