日本野球機構(NPB)とJリーグが連携した「第5回新型コロナウイルス対策連絡会議」が3日、ウエブ会議システムで開催された。都市圏内を中心に感染者が急増している状況で、プロ野球、Jリーグの4月中の開幕及び再開は困難と判断され、ここにきてXデーは見えなくなった。

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ヤクルト衣笠剛球団社長兼オーナー代行は、無観客での開催を「観客があってのプロ野球」という前置きをした上で、可能性に言及した。「無観客での練習試合の放映と、無観客だけれども公式戦の放映は意味合いが違う。テレビの前で自分の好きなチームを手に汗握って応援するのは、公式戦の醍醐味(だいごみ)でもある」と話した。一方で、会議の中では専門家から相撲やサッカーと違い「野球は(選手間が)意外と離れていて、捕手と打者、出塁したときの位置関係は意外とそうでも(近く)ない」と濃厚接触が少ないとの説明があったという。球場内ではベンチに選手が密集することになるが「座る時に、間隔を空けることもできる」とした。