プロ野球は25日、12球団代表者会議を開き、同日に1都3県と北海道の緊急事態宣言が解除されることを前提として、6月19日の開幕を発表した。当面は無観客とする。

6月2日から練習試合を4カード行い、開幕に備える。

斉藤コミッショナーは「プロ野球開催は外出自粛などによる閉塞感に苦しんだ国民のみなさんを勇気づけ、野球以外のスポーツに開催の指針を示せれば」と開幕決定の意義を示した。

120試合の実施を目指すことになり、セ・リーグは日程確保のためにCSを中止する方針で、パ・リーグは短縮を検討している。交流戦、球宴の中止は決定しており、日本シリーズは11月21日からを予定する。

 

◆野球協約では 120試合は野球協約に明記されている。野球協約第17章「試合」の第159条(ホーム・ゲームの最低数)に「球団が行う年度連盟選手権試合のホーム・ゲームの数は、60試合を最低数とする」と定められ、ビジター60試合との計120試合が最低ラインとなっている。

 

<新型コロナウイルスを巡る経過>

◆2月21日 日本野球機構(NPB)と12球団が感染防止のため共通の対策実施を確認。

◆26日 臨時の12球団代表者会議でオープン戦の残り全72試合を無観客で実施すると決定。

◆3月3日 Jリーグと連携し「新型コロナウイルス対策連絡会議」を設置、初会合を開いた。

◆9日 臨時の12球団代表者会議を行い、20日に予定された開幕の延期決定。

◆12日 開幕を4月10日以降とすると発表。

◆23日 4月24日の開幕を目指すことを決定。

◆4月3日 24日の開幕断念。開幕の日にちを設定せず白紙に。

◆17日 5月中の開幕断念。交流戦の中止決定。

◆23日 開幕から当面の間は無観客試合とする方針固める。

◆5月11日 6月後半に開幕を目指すことで一致。史上初のオールスターゲーム中止を決定。

◆22日 東京都が緊急事態宣言解除後の無観客試合を容認。

◆25日 緊急事態宣言が全国的に解除され、6月19日の1、2軍同日開幕が決定。日本シリーズの11月21日開幕発表。