1軍戦でデビューだ!ロッテのドラフト1位、佐々木朗希投手(18)が6月2日からの練習試合に登板する予定だと25日、井口資仁監督(45)が明かした。オンライン取材に応じた同監督は「極力、上の方で投げさせたい。何度か機会があると思う」と、開幕前にデビュー戦を設ける意向。26日にシート打撃で投げ、初めて実戦形式で打者と対峙(たいじ)する。

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緊急事態宣言が全面解除となり、3カ月遅れの開幕が正式発表された午後。コロナ禍でペースダウンしたかに見えた163キロ右腕の育成プログラムは、順調に進んでいた。井口監督が「投げるとすれば、1軍の方の練習試合に投げさせる予定です」と明言した。

18日から首脳陣が強化練習を視察し、佐々木朗は3度ブルペンに入った。24日にはZOZOマリンで変化球を交えて40球。「いい感じです」と本人も納得しながら前に進んでいる。

チームとしての活動は3月27日を最後に自粛。時間、場所ともに限られた自主トレでは運動量が落ちても仕方なかった。だがその中で「しっかりメニューに取り組んで、体力面も落ちることなくやってくれた。実戦に少しずつ近づいているのは変わりない」と指揮官。周りが思うよりも早いくらいのペースで、自分を律して練習し続けたルーキーに、次ステップへのGOサインを出した。

まずは26日、プロ初のシート打撃に登板する。3月にフリー打撃で2度、打撃投手を務めた以来の対打者。初めて実戦形式で、4人と“対戦”する予定だ。18歳はこの日も本拠地で汗を流し、エンジンを温めた。

3月時点で球速150キロ台後半をマークし、当初は4月上旬にシート打撃、同月中の実戦デビューを目指していた。やっと、待ちに待った試合ができる。井口監督は「朗希が思っている課題を1つずつクリアしていってもらいたい。(他の投手陣に)いい刺激を与えてくれたらいいなと思っていますし、自分のペースをまずつくりあげてほしい」と期待した。【鎌田良美】

○…練習試合を前に、ロッテは5月中に紅白戦を行う予定だ。強化練習ではようやく、投手が打撃練習に投げ、野手が生きた球を打ち始めた段階。連係プレーの確認も再開したところで、井口監督は「何とか今月のうちに実戦をやりたい。野手は練習試合で40打席くらい立てると思うので大丈夫だと思う。投手がどれくらいのイニング、球数を投げられるかが一番の心配ですね」と話した。