中日の与田剛監督(54)は27日、6月19日に決まった開幕に向けて愛知県の大村秀章知事と河村たかし名古屋市長を表敬訪問した。矢野球団社長、加藤球団代表らとともに名古屋市中区にある愛知県公館、名古屋市役所を訪れた与田監督は自治体トップの激励に優勝を改めて誓った。

最初に訪れた大村知事から「リーグ優勝と日本一をぜひお願いしたい」との要望が出されると、続けて訪れた河村市長には「派手にやってちょー」と名古屋弁で激励を受けた。与田監督は決意を新たにするかように「優勝を目標に戦っていきたい」と話した。

もっとも世界を揺るがし続ける未知のウイルスによる開幕遅れだけに不安は隠せない。29日から紅白戦を行い、6月2日から12試合の練習試合を経て開幕に臨むが選手の故障と感染予防には最大限配慮する方針に変わりはない。

「いきなりいいものを求めないようにしたい。120試合なのでのんびりは出来ないが、開幕から半月、1カ月は選手も難しくなると思う。そのつどしっかり対策していかないと」。与田監督は手探り状態から目標達成に挑む覚悟だ。