巨人原辰徳監督(61)が、特別なシーズンを全うするために、新型コロナウイルスの抗体検査、PCR検査を12球団が採用することを望んだ。5日、東京ドームで坂本、大城の2人が「微陽性」と判定されて以降、初の練習試合を戦った。

今回の判定が公になったのは、5月下旬に指揮官を含めた選手、スタッフら218人が抗体検査を受けたことから始まった。感染後に回復したことを示すIgG抗体が確認された4人に対し、慎重を期すためにPCR検査を行ったことで2人の感染が判明。原監督は「どこかにジャイアンツは、問題提起というものを出したんではないかと思ってます」と感じている。

「でき得ることを、正々堂々とジャイアンツはやるということですね。安全な人が集まって、力と力の、プロの勝負を挑んでいく。他の球団も全部そういう形で、抗体検査を含め、PCR検査を含め、常に安心の中で戦い抜けるというところが一番大事なことだと思います。暗闇の状態で前に進むのか、あるいはキチッとした形で前に進むのかということだと思います」

坂本、大城は3日夜のPCR検査に続き、5日午前の同検査でも2回連続で「陰性」の判定が出た。今後は専門医と相談しながら19日の開幕に向けて早期の復帰を目指す。指揮官は「元気でいたわけですから。本人もそう願っているでしょうし、何とか早めに戻って、いい形で(チームの)一員になる。復帰することを願ってますね」と結んだ。【前田祐輔】