阪神大山悠輔内野手(25)が約2年ぶりに「左翼」の守備に就いた。「4番三塁」で先発し、5回から左翼に回った。プロ2年目の18年8月19日ヤクルト戦以来、約2年ぶりとなった。

今季は熾烈(しれつ)なポジション争いの渦中にいる。昨季は三塁と一塁で全試合出場を果たしたが、今季は4番候補のボーアが一塁手として新加入。昨季一塁を守っていたマルテが三塁にコンバートされ、大山と定位置を争っている。練習試合ではマルテがスタメンを張ることも多く、昨季は開幕4番も務めた大山はリードを許す形となっている。

この日の大山は試合前の全体練習が始まる約1時間前から外野の守備練習を行った。筒井外野守備走塁コーチや清水ヘッドコーチと左翼付近で飛球捕やクッションボールの処理など、普段とは違う“サブポジション”の動きをチェックした。

矢野監督は6日の試合後、6連戦最後の試合となるこの試合で助っ人勢やベテラン陣を休ませ、若手中心メンバーで挑むことを示唆。その中で「左翼大山」というバリエーションを試すこととなった。助っ人勢に押し出された格好となっている16年のドラフト1位が、出場機会を追い求めて貪欲に新たな居場所を探す。