日本ハム中田翔内野手が、貴重なダメ押し弾を放った。

1点リードの8回1死、交代したばかりのオリックス吉田一の初球カットボールを強振し、左中間スタンドへ。大阪桐蔭の後輩・楽天浅村に並ぶリーグトップの今季13号は、試合を決定づける1発。「甘いのが来たら割り切って、自分のスイングをしようと思って。たまたま本塁打という形になってくれたのでよかった」と振り返った。

4番として前打席の凡退を悔やんでいた。0-0で迎えた6回1死二、三塁。是が非でも先取点が欲しい場面で中途半端にバットを出し、投ゴロに倒れた。「その後みんなカバーしてくれて本当に助かった。気持ちを変えて、吹っ切れてみんなに気持ちで打たせてもらった」。気迫のスイングでやり返した。

主砲の一打を栗山監督も「大きかった。本当に大きかった。嫌な流れだったので」と大絶賛。中田は「(試合のない)この2日間、あの得点圏でのピッチャーゴロというのを、ずっと引きずって生活したい」と冗談を飛ばしつつ、4日からの西武戦へ「なんとか今、辛抱強く踏ん張っていきたい」と気持ちを高めた。【山崎純一】