阪神矢野燿大監督(51)が1日、今季限りでの現役引退を表明した藤川球児投手(40)との思い出を語った。

試合前の練習後に取材に応じ、「やっぱり複雑な、もちろん寂しいなという思いが最初にあって。球児自身いろいろ考え、悩み、また身体とも相談した結果ね、そういうふうなね。色々な感情があります」と複雑な表情を浮かべた。

現役時代からバッテリーを組み多くのドラマを紡いできた。思い出を問われると、「いっぱいありますけどね」と話し、次々と頭に浮かんだ。

シーズン80試合に登板した05年のある試合では、甲子園がカメラのフラッシュで明るくなった。「すごいフラッシュやなと試合中にもしゃべった記憶があります」。03年4月11日巨人戦(東京ドーム)では3点リードの9回2死から後藤(現巨人コーチ)に同点3ランを浴びた。「ある意味、あそこから球児の伝説というのがスタートしたのかなと。逆にやられたことなんですけど、その場面が印象に残っています」と懐かしんだ。

藤川は今後も1軍戦力として貢献すべく調整を続ける。矢野監督は「球児が辞める時に、監督っていうのは想像できなかったですけど、これも何かの縁。本当にすさまじいというか、すごい人生を歩んできたピッチャー。やっぱり球児が最後出てきて、あの曲でファンに見てもらって、マウンドに立つっていうのをまた見たい。その場を僕らがしっかり作っていくっていうのはやりたい」と力を込めた。