2年連続本塁打王のDeNAネフタリ・ソト内野手(31)が、9月に入ってから“データ通り”の好成績を残している。

過去2年は、いずれも9月に10本塁打を放っている助っ人。今季も15日ヤクルト戦(神宮)で来日通算99号となる15号2ランを放つなど、今月に入り13試合で6本塁打をマークしている。中南米プエルトリコ出身で「やっぱり野球は暖かい時にやるのがいい」と話すなど、もともと夏場は得意。今シーズンは暖かい6月から始まった異例のシーズン。序盤こそ思うような打撃が出来なかったが、ようやく本調子になってきた。

ラミレス監督も、例年通りの活躍を“予言”していた。3日巨人戦(東京ドーム)前、ソトについて「ここ2試合はよくないけど、今日は何とかしてくれるんじゃないかと感じている」と話していた。その日こそ無安打に終わったが、翌4日広島戦(マツダスタジアム)以降で量産態勢に入った。指揮官は「はじめはタイミングの取り方が早かったけど、東京ドームの後半くらいから、修正してタイミングがよくなってきた。広島ですごく良くなったね」と説明した。

もともと広角に本塁打を打てるタイプではあるが、今年はセンターから右方向への“逆らわない”打撃が多く見られ、本塁打後のコメントから「タイミング」への意識がうかがえる。

◆DeNAソトの今月本塁打とコメント

▼10号中越えソロ(4日広島戦)「すごくいい感触で仕留めることができました。集中して自分のポイントまで呼び込んで、自分のスイングを心掛けました」

▼11号右越えソロ(5日広島戦)「正直入るとは思わなかったですが、いいスイングができました」

▼12号左越え3ラン(5日広島戦)「ボールを呼び込み、センター方向に打ち返す意識でいったところ、体がうまく反応してくれました」

▼13号右越えソロ(11日中日戦)※9回裏のアーチでコメントなし

▼14号左越えソロ(13日中日戦)「タイミングを一番意識していて、ストライクゾーンに来たボールをしっかり捉えられました」

▼15号右越え2ラン(15日ヤクルト戦)「ボールを呼び込み、いいコンタクトができました」

通算100号に王手をかけるソト。“データ通り”なら、すぐにでも大台に到達する見込み。さらにペースを上げていけば、3年連続本塁打王も、視界に入ってきそうだ。【鈴木正章】