オリックスから3位指名を受けた明石商・来田涼斗外野手(18)が2日、兵庫・明石市内の同校で牧田編成部副部長から指名あいさつを受けた。

50メートル走5秒8、高校通算34発の左の強打者。「1年目から開幕1軍を狙うんだという気持ちを忘れずにやってくれと言われたので、その気持ちを忘れないように。レベルの高いところを目指して取り組んでいこうと思います」と開幕1軍&トリプルスリーと大きな目標を掲げた。

小学6年時にはオリックスジュニアに所属した“生え抜き”のオリ戦士。担当の乾スカウトは当時コーチを務めており、同スカウトにとって初めての担当選手が来田という深い縁で結ばれた。乾スカウトも「技術はもちろんですが、野球に対する姿勢がいい。ファンが来田選手を見たいと思ってもらえる選手になってくれると思ったので、それを推しました」と球団にプッシュ。ドラフト当日は大阪市内の事務所でテレビで見守った。無事指名した瞬間は、来田だけに「絶叫しました『キター』と叫んだと思います」と笑った。

来田も「6年の時間がたって違う形で出会うことになって、縁があるなと思いました」と2度目の“師弟関係”を喜んだ。ドラフト後には、オリックスジュニアを終えた際に乾スカウトからもらったというユニホームを着用。「ぴったりでした」と気持ちは準備万端。「高校から1番センターですし、かわらず1番センターを狙っていきたい」と、意欲を燃やした。