今シーズンで現役引退する中日吉見一起投手(36)、楽天渡辺直人内野手兼打撃コーチ(40)、オリックス山崎勝己捕手(39)が6日、引退試合を迎え最後の雄姿を見せた。
試合後
中日吉見一起 <中日4-5ヤクルト>◇ナゴヤドーム
中日吉見は先発として最後のマウンドに上がった。ヤクルト1番山崎から空振り三振を奪ったところで降板。有終の美を飾った。
▽中日吉見「このような場所を用意していただいて感謝しかありません。みんなに支えられて15年間のプロ野球人生をまっとうすることができました。本当にいいプロ野球人生でした」
楽天渡辺直人 <楽天4-2西武>◇楽天生命パーク
楽天渡辺直は1番指名打者で先発出場した。
第1打席は初球を打つ積極的なバッティングを見せたが右飛。笑顔でベンチに戻った。
第2打席は4球目を振り抜き、左翼への二塁打。続く小深田の左前打に、ヘッドスライディングで本塁生還。球場が沸いた。
第3打席は見逃しの三振で苦笑い。
第4打席はピッチャー返しの中前打。一塁上で西武メヒアも祝福した。
9回表小深田に代わり遊撃の守備に就いた。場内の歓声に目を潤ませる。無死一、三塁で西武栗山の遊ゴロを無難にさばき併殺。
試合終了後、ウイニングボールを右ポケットにしまう。
▽楽天渡辺直「最高の球団で、最高のチームメートで、最高のファンとともに、野球ができて、本当に幸せでした。全ての出会いに感謝。14年間夢のような時間をありがとうございました」
<試合前>
<第1打席>
<第2打席>
<9回守備>
オリックス山崎勝己 <オリックス4-3日本ハム>◇京セラドーム大阪
オリックス山崎勝己は8回1死から代打で出場。2球目、渾身のスイングは三ゴロ。ヘルメットを脱いで一礼。場内は拍手に包まれて、ナインから出迎えられた。9回、頓宮に代わり捕手の守備に。ベンチ入りしなかった選手達もフェンス越しに戦況を見守った。日本ハム中田翔を中飛に仕留めて小さくガッツポーズ。笑顔でナインを迎えた。
▽オリックス山崎勝「オリックスに来て、小谷野さんや小松さんらの引退試合をね、素晴らしい成績を残している方々で、自分なんかが試合に出させてもらっていいのかなという思いもありましたが、本当に思い出に残ると思う」