ソフトバンクにとっては絶対に勝たなくてはならない試合だったはずだ。先発松本晴投手(25)が立ち上がりから好投。7回3安打に封じ、猛牛打線に二塁すら踏ませなかった。ホークス打線は初回に山川穂高内野手(34)の左前タイムリーで1点を先制。1-0の緊迫ゲームではあったが、試合は終盤に暗転した。終わってみれば1-2の逆転負け。打線は初対決となったオリックス先発ジェリーを2回以降は攻略できず。身長213センチのそびえ立つ長身右腕から追加点を奪うことはできなかった。
敗因は後押しができず、つながらなかった打線か。それとも1球の重みを痛感させられた先発松本晴か…。何とも言えない歯がゆさが残ってしまう黒星となった。開幕からジャスト20試合目。7勝11敗(2分け)で借金4だった昨年と比べれば首位争いを演じる今季は順風のようにも感じるが、接戦をものにできない星勘定は何とも気になるところだ。ホークスの点差別成績を見ると1点差の勝敗は2勝6敗となった。2点差以上の勝敗は10勝2敗だけに、僅少差で痛い星を落としているのが特徴的。さらに逆転負けは8敗中5敗。目指す「先行逃げ切り型」がまだまだ見えてこない。
クローザー杉山一樹投手(28)の自傷離脱は想像以上に痛い。拮抗(きっこう)ゲームでのブルペン運用は9回までの「つなぎ」が前提で継投策を練ればいいが、守護神不在は9回を投げきるまでの起用を工面しなければならない。杉山離脱後は、まだセーブシチュエーションがないのも気になるところだ。大勝が続けばブルペン運用も杞憂(きゆう)に終わるところだが、そう簡単にはいかない。この2戦は上沢直之投手(32)、松本晴の両先発が9回まで持ちこたえた。しっかりとブルペン負担を軽減しただけに、ピシャリと連勝で飾りたかった。




