中日が、阪神退団が決まった福留孝介外野手(43)の獲得調査に本腰を入れることが20日、分かった。球団関係者が「(福留獲得は)そのときの流れ。彼も燃え尽きていない。どこかでやりたい。いろんなものが合えば(獲得を検討する)」と明かしたもの。中日は当初、ソフトバンクを自由契約になった内川聖一内野手(38)の獲得調査を行っていた。だが内川のヤクルト入団が決定的になり、今後は球団内での意見調整を経て、福留の調査を進めていく。

中日は今オフ、外野手の助っ人アルモンテ、シエラの2人を解雇。右翼の平田も今季は故障がちで、55試合出場に終わった。福留が古巣に復帰した場合は、代打だけでなく外野の一角としても計算できる。また日米で通算2407安打を放った技術は、京田、根尾、岡林ら中日の将来を担う左打者への好影響も期待できる。

福留は98年ドラフト1位で中日入団。07年オフにFA権を行使し、メジャーに移籍した。13年の日本球界復帰で阪神入りし、日米通算2000安打を達成。プロ22年目の今季は代打中心で43試合出場、打率1割5分4厘、1本塁打、12打点で、戦力外を通告された。