関学大が16日、兵庫・西宮市内の同校グラウンドで始動し、佐藤太紀内野手(2年)も感触を確かめるように汗を流した。佐藤太は昨秋ドラフトで阪神に1位指名された佐藤輝明内野手(21=近大)の弟で、187センチ、98キロの大型野手だ。

この日はキャッチボールなどのほか、三塁でノックを受けてスローイングを繰り返した。「今年は試合に出て活躍したい。結果を出さなきゃダメですね。打撃で打つしかないと思います」と気合十分だ。

関西学院高では通算12本塁打。大学の公式戦出場はないが、パワーヒッターとして期待は大きい。年末年始は兄輝明と合同自主トレを行ったという。「アドバイスをもらったりしている。バットの出し方、タイミングの取り方だったり」と明かした。

パワーが売りで「いまは(力は兄より)僕の方が強いです」と話す。ベンチプレス150キロを挙上するなど、地元阪神にドラフト1位で入団した兄をしのぐ怪力で勝負する。太紀も子どものころ、タイガースのファンクラブに入会して年間10試合ほど甲子園に観戦で訪れたこともあるという。兄に「頑張ってくれたらいい。活躍してくれるのが一番です」とエールを送った。