中日福留孝介外野手(43)が26日、竜虎の伝統を受け継ぎ、10年ぶりV奪回に貢献することを誓った。

この日は昨年1月に急逝した高木守道元監督のお別れ会に出席。「今年からドラゴンズのユニホームを着させてもらいます。優勝したときにまた、高木さんに報告できればいい」。名二塁手として、監督としてチームを率いた高木氏の献花台の前で手を合わせた。

98年ドラフト1位で中日に入団した際、現役時代の高木氏と同じ背番号1を背負った。「背番号を汚さないようにやってきた」という責任感で入団から9年間、2ケタ本塁打を続け、強竜打線の主軸に座り、メジャーに飛び立った。「(阪神)ベンチから見ていても(高木さんは)闘志を前面に出されていた」。国内復帰し、敵として戦った指揮官の魂も心に刻んでいた。

阪神時代の仲間からも、中日での再出発に背中を押された。今月中旬まで沖縄でロッテ鳥谷、DeNA大和と合同自主トレを行った。「2人からこういうこともできる、と学べた。いろんなことをやり、話しながらできて良かった」と古巣を離れ、活躍する猛虎の後輩から刺激を受けた。

新背番号は、中日時代の1と阪神時代の8を足した「9」だ。「チームが勝つためにどういうピースとしてはまっていけるかを考える。(キャンプインは)ワクワクする」。午後から2日連続でナゴヤ球場で練習し、春季キャンプに備えた。竜虎のエネルギーを糧に、23年目のシーズンに足を踏み出す。【伊東大介】

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