こだわりの詰まった1日だった。ドラフト1位日本ハム伊藤大海投手(23=苫小牧駒大)が2日、沖縄・名護の春季キャンプで初のブルペン入り。首脳陣が見守る中、変化球を交えて52球を投げた。キャッチボールから自己流のルーティンを貫き「やるべきことが出来た」と満点発進。実戦デビューは13日紅白戦(名護)。守護神候補も、まずは先発としてスタートすることが決まった。
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新人離れした思慮深さで、丁寧に“大海流”を貫いた。日本ハム伊藤が栗山監督ら首脳陣の前で、今キャンプ初のブルペン入り。初球は、カーブから。これは、自分の中での決まり事。カーブを投げる時の肘の高さを理想としているからだ。「より真っすぐに近い状態で投げたい」と、決して変化球を続けて投げない。最後は「自分が得意としているコースで、これからも大事にしていきたいボール」と内角直球を投げて完了。「しっかり(自分の)ゾーンに入れたというか、周りを気にしなかった」と、涼やかに笑った。
ブルペン投球後には、プレートに置いたトンボを目印に、スマートフォンで左足の踏み出し位置を撮影。昨春から始めたそうで「いい時も悪い時も癖が、はっきり出ちゃう。今日は全体的にバランス良く投げられた」と、うなずいた。「球の強さは1軍レベル」と評価した荒木投手コーチは、一連の所作に「やりたいことをやっていて、安心して見ていられる」と感心だ。
キャッチボールにも、自己流が詰まっていた。15メートルから5メートル刻みで後ろに下がり、最長でも50メートル。距離を延ばす先輩投手陣のずっと手前で、下半身を確認しながらボールを投げる。「暖かくなってきたら距離も伸びていく。逆に球数は減らします。1年間通して投げ続けたことがないので、今は手探り。1年目から調整法を作っていこうと」と、先を見据えた。
実戦デビューは13日紅白戦に決まった。守護神候補として名前が挙がるが、まずは先発。その後の実戦で、リリーフの適性を試される予定だ。春季キャンプ1軍スタートの新人4選手で「最終的にみんなで開幕1軍を勝ち取ろうと話している」。同期との約束を果たし、一流への扉を開ける。【中島宙恵】
▽日本ハム栗山監督 伊藤大海、楽しみですね。(ここまでに)体のことを含め、いろいろ考えてきたなと。評価通り、いい感じですね。あまり、せかさないように、どう(調整ペースを)抑えていくか。(本人が)抑えるのは無理なので、こちらが指示を間違えず、抑える環境を作りたい。
▽日本ハム清水(ブルペンで伊藤の球を受け)「真っすぐは、めちゃくちゃきれいな縦回転。良くない時はカットすると言っていたが、今日はほとんどなかった。(変化球は)精度は良かった。印象的だったのは縦のスライダー。コントロールもいい。ほぼミットに来た」



