ソフトバンク・ドラフト1位の井上朋也内野手(18=花咲徳栄)が、プロ初の春季キャンプで第1クールを終えて心境を語った。今季スローガン「鷹く!」とちなんだインタビュー企画「鷹く! 羽ばたけ」にオンラインで対応。高校通算50発の未来の三塁手を狙う「ポスト松田」は何を感じ、思うのか。突撃したい先輩やコロナ禍でのチーム宿舎の過ごし方など、さまざまなことを明かした。【取材・構成=山本大地】

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-B組スタートのキャンプ第1クールを終えて

井上 特に緊張とかはなくやらせていただいています。ちょっと体にはきていますけど、ケガなくやれて良かった。新人ということもあると思いますが、練習もそこまで多くは感じなかったです。初日は体が張っていましたけど、少しずつ慣れてきたと思います。

-チームメートには溶け込めたか

井上 先輩方とも少しずつコミュニケーションを取れています。みなさんすごく優しいですし、変な気も使わないでいいような環境にしてくださっています。よく話してくれるのは野村さん、舟越さんや中村(宜)さんです。次はこうだよ、とか練習メニューを説明してもらったりしています。

-無観客だが、プロのキャンプの印象は

井上 高校野球とは違うというか、雰囲気を大切にしている印象があって、誰もみんな元気を出してやっている。早くそこに入っていけるようにしないといけないですね。

-他の選手のプレーで印象的だったことは

井上 高田さんの守備ですね。違うな、と感じました。なめらかですし、見たことのない柔らかさですね。今までは高校生しか見たことがなかったので。ぼくは今スローイングが課題なので、そこについて高田さんに聞きました。投げ方とかではなくて、足の使い方、ボールへの入り方だったり、そういうところを見た方がいいと教えていただきました。

-アピールポイントの打撃の状態はどうか

井上 やばいです。微妙ですね…今は20%くらいです。全然ダメですね。体がうまく使えていない。引退後も練習はしていましたが、やっぱり体が休んでいた分、気持ちに体が付いてきていないと感じています。

-コロナ禍で宿舎の時間も多い。過ごし方は

井上 部屋が1人部屋なので、素振りをしたり。野球の動画を見たりしています。セルフストレッチの部屋があるので、そこに行って体のケアをしたりもしています。暇とかはないですね。不自由なくやれていると思います。

-意識が高い

井上 学生とは違うので。学生は勉学が中心でしたけど、プロになったからには自分と向き合いながらやっていくしかない。先輩方に話を聞いたりもしたいですね。

-リハビリ組の柳田も同じグラウンドで練習している

井上 ガツガツ行きたいです。細かいところですが、バットの握り方とか、タイミングの取り方とか、飛ばす感覚とか、聞けるだけ聞きたい。いろんな情報を頭に入れたい。

-キャンプ中の目標は

井上 ケガする人が多いと聞いているので、ケガなく終わるのがまず目標です。しっかりバットを振れるようになることと、体作りも目標にしてやっていきたいです。もし中継で映ることがあったら、バッティングも、守備も、全部を見てほしいです。少しでも見てくださる人の印象に残れるようにしたい。

 

◆井上朋也(いのうえ・ともや)2003年(平15)1月28日、大阪・四條畷市生まれ。中学時代は生駒ボーイズ(奈良)でプレーし、17年の世界少年野球大会で日本代表に選ばれた。花咲徳栄(埼玉)では1年春からベンチ入り。1年夏、2年夏は外野手として甲子園出場。2年冬からは主将を務め、内野手へコンバート。昨年はセンバツ(大会は中止)切符をつかみ、夏の甲子園交流試合にも出場。高校通算50本塁打。今季推定年俸は880万円。181センチ、87キロ。右投げ右打ち。

 

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