ソフトバンク上林誠知外野手(25)が、練習試合のロッテ戦で昨季苦手とした左投手から2点三塁打を放った。紅白戦を含む実戦では、5戦連続安打で9打数5安打の好成績。開幕スタメンへ猛アピールが続いている。「目立たないといけないんでね。毎試合打てているので、続けていきたいですね」と気合十分だ。

守備からの途中出場で迎えたこの日の初打席は、2点を追う6回2死一、二塁。中継ぎとして実績のあるロッテの左腕松永から、右翼線へはじき返した。2者が生還し、上林は一気に三塁へ。同点に追いつくと、小さく右拳を上げガッツポーズを作って見せた。工藤監督は、上林への期待感を「マシマシ、マシマシ、マシマシ、マシマシ。めちゃくちゃ増しますよ」と、某こってり系ラーメンのような独特の言い回しで明るく語った。

昨年は左投手に対して30打数5安打、打率1割6分7厘だった。レギュラー奪還には左右を問わず、安定した結果が求められる。この日の左腕打ちの裏には「昨日監督に特打で投げてもらって、対戦相手も左だったので、いいイメージで立つことができました。監督のおかげです」。前日の西武戦後に、工藤監督を相手に特打で打ち込んだことを要因の1つに挙げた。

センバツでは母校・仙台育英の主将が選手宣誓に決まった。震災から10年の節目でもある年に「後輩たちに何やってんだと思われたくない。仙台育英卒の中でまずナンバーワンになれるようにしていきたい」と大きな花を咲かせるつもりだ。【山本大地】

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