日本ハムのドラフト4位・細川凌平内野手(18=智弁和歌山)が、イチ流打撃で“プロ初安打”を放った。24日、沖縄・名護での中日との2軍練習試合に「1番遊撃」で先発出場。3回の第2打席に右前打を放ち、実戦3試合、5打席目で節目を飾った。昨年12月にはマリナーズの会長付特別補佐兼インストラクターのイチロー氏から指導を受けた、走攻守3拍子がそろう将来のレギュラー候補。まずはプロ1歩を踏み出した。

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待ち焦がれた瞬間が、やってきた。3回無死、細川が節目を飾った。1ボールからの2球目、中日の右腕・岡野から右前打。「やっと結果が、ヒットという形で出た。ホッとしたというか、気が楽になった」。実戦3試合、5打席目での快音に、心は軽くなった。

記念球は、中日選手から回り回って手元に届いた。「自分的には、どちらでも良かったんですけど、先輩やコーチの方が計らってくれたので有り難い」と感謝した。「1本目なので、記念として持っておきますけど、1軍で早くヒットを打てるように、これからもしっかりやっていきたい」と高みを見据えた。

視察した栗山監督は「良かったね。見たかったから、ヒット。オレの方がうれしいね」と手放しで喜んだ。25日の紅白戦にも出場予定。指揮官は「ここからは課題をはっきりさせていって、1年目もクソもない。どうやって前に進んでいくか」と最大限の期待を寄せた。

細川は、名門・智弁和歌山で主将を務め、走攻守3拍子がそろった次代のスター候補。キャンプ初日には、最も目立った選手として原田2軍監督から名指しされた。細川は「これから、いい結果を出す準備をしたい。今日みたいな投手だけじゃなく、いろんな投手から安打や結果を出せたら」と貪欲な姿勢を見せた。

昨年12月には、マリナーズの会長付特別補佐兼インストラクターのイチロー氏から母校で指導を受けた。目標とする1人から金言も授かり、プロの世界に飛び込んだ。「(プロの球は)慣れていけば、いけると思う」。強い自信を現実にするため、鍛錬を積んでいく。【田中彩友美】

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