日本ハム吉田輝星投手(20)が同世代対決を制して、初の開幕ローテーション入りを大きく近づける。5日、札幌ドームで全体練習に参加。先発予定の6日巨人戦(同)は、昨季ブレークした同学年の巨人戸郷翔征投手(20)との投げ合い。しっかり投げ勝って、3年目の覚醒を加速させる。

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札幌ドームでの最終調整を終えた吉田のほおが緩んだ。巨人の先発予定が戸郷と聞いた瞬間だ。「本当ですか?」。少しうれしそうだったが、すぐに表情を引き締め直して言った。「やっぱり比べられると思うので、戸郷よりもいい投球ができるようにしたい」。あふれ出るライバル心をむき出しにして、快投を誓った。

オープン戦であっても、負けたくない相手だ。プロ初勝利は1年目に吉田が先に挙げたが、戸郷は2年目の昨季に9勝と一気にブレーク。一方で未勝利に終わった吉田は「去年はあいつが活躍して悔しい思いがあった。今年は負けないように勝っていきたい」と、率直な気持ちをあらためて吐露した。

金足農時代を含めても、聖心ウルスラ学園出身の戸郷とは初めての投げ合い。栗山監督も「同じ年か…余計に燃えないとダメだね」と、初の開幕ローテ入りを狙う吉田のハートに火を付けた。

吉田はここまで実戦3試合に登板し、計9イニングを1失点と結果を残してきた。目標の先発枠を奪うには、さらなるアピールが必要で「圧倒的な投球(で強烈な印象)を残せば、ローテ入りにだいぶ近づくと思う」と気合十分。「すごいなという印象」だと話す巨人打線をきっちり抑え込めば、アピール度は高い。

特に坂本勇や岡本ら右の強打者に対しては「外に決まるか決まらないかは、けっこう気にしているところ。そこらへんの直球とかも、うまくいければ」と打ち取るイメージも膨らませた。高ぶる気持ちをボールに乗せて、目標の開幕ローテ入りを引き寄せる。【木下大輔】

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