巨人菅野智之投手(31)の無双投球の根拠が帯状に浮かび上がった。開幕投手決定後初先発した4日のヤクルト戦(東京ドーム)で、従来よりカーブの割合を増やした新たな投球術を披露。同じ本格派右腕の楽天田中将、日本ハム上沢、西武高橋の「球速帯」とも比較し、開幕前の試運転ながら、スピード差「24キロ」を操った菅野の新スタイルを「深掘り。」する。

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西武高橋光成投手は4日の日本ハム戦でカーブの割合を増やし、最大30キロの球速差で投球の幅を広げた。昨季、対西武打率4割を誇る2番近藤には第1打席の初球から3球連続カーブで右飛。第2打席でも121キロから入った。結果は四球だったが痛手にはならなかった。3番西川、4番中田と上位打線3人に対しても多めに投げ、いずれも無安打。「僕の変化球は速いのが多い。1個タイミングを外すカーブが制球できたことで、すごいいい形になった」。150キロ近い直球に、140キロ前後のフォークとカットが主体の右腕に、新たなアクセントとなる遅球が加わった。