政府が新型コロナウイルスによる緊急事態宣言の全面解除後、来日できていないプロ野球やJリーグなどの外国人選手の入国容認を検討していることが11日、分かった。

現在、外国人の新規入国を原則として認めていないが、特例措置として入国できるように調整している。21日に緊急事態宣言が全面的に解かれれば、ビザの取得などを経て、最短で3月下旬にも来日できることになりそうだ。

プロ野球はDeNAの全10人を最多に12球団47人が来日できておらず、Jリーグとともに国に入国を認めるよう要望してきた。政府は公益性などを考慮して受け入れを検討し、入国後14日間の待機期間の扱いについては、防疫措置を含めて議論している。

この待機期間については8日に巨人原監督が全外国人を東京ドームと隣接するホテルに集めての「12球団合同練習案」を披露。隔離と調整を並行して、合流までの時間を短縮させる具体案を示した。普通に3月下旬来日ならば2週間の隔離期間と再調整や2軍での実戦を積み、1軍合流は5月になるとみられるが、少しでも期間を短縮させることが期待される。

今月はサッカーの日本代表戦が予定。25日にサッカーの日韓戦(日産スタジアム)、30日にワールドカップ(W杯)アジア2次予選のモンゴル戦(千葉・フクダ電子アリーナ)についても、政府はこれらに出場する海外選手も受け入れることを検討している。