日本ハムは3日、ロッテ2回戦(札幌ドーム)で5-6と惜敗した。2-6の8回1死一、三塁から代打大田泰示外野手(30)の中前適時打などで3点を返し1点差に詰め寄ったが、1週間ぶりの勝利には届かず。チームは引き分けを挟んで4連敗。東映時代の55年以来66年ぶりに開幕戦から7試合連続で本塁打なしに終わった。

先発メンバーに、打撃好調だった背番号24の名前はなかった。開幕から6試合連続安打中だった高卒3年目の野村が、ベンチスタート。結局、出番なく、欠場となった。栗山監督は「どこかで引かないといけないと思っていた。体のことを含めて、最初は無理をさせちゃいけない」と、故障ではなく休養であることを強調。打率1割2分と極度の不振に陥っていた大田も先発を外れ、開幕から不動のスタメンを張ってきた2人を打線から外す形になった。

1試合平均10残塁。つながらない打線に我慢の日々が続くが、8回、大田の打撃と好走塁でベンチが久々に活気づいたのは明るい材料だ。苦しんでいた背番号5が中前適時打を放った瞬間、ベンチ総立ちで大喜び。「タイシらしいリズムが生まれてくれたら、すごくいい」と指揮官も、ホッとひと安心だ。「やることなすこと、なかなか選手たちも、うまくいかない時がある。これをどうやって生かせるか」。まだ、開幕したばかり。試行錯誤で手を尽くし、追い風を待っている。【中島宙恵】

▼日本ハムは開幕から7試合連続で本塁打なし。両リーグで唯一、本塁打が1本も出ていない。開幕から本塁打なしの球団ワーストはセネタース時代の46年の19試合。7試合以上は52年(東急)に11試合、47年(東急)に9試合、55年(東映)に7試合を記録している。2リーグ制となった50年以降の日本記録は16年オリックスの13試合。

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