DeNAが反攻態勢を整え、今季初の3連勝だ。今季初登板のマイケル・ピープルズ投手(29)が先発し、6回4安打無失点。カットボールとツーシームを低めに集め、9個の内野ゴロを量産した。「嶺井がいいリードをしてくれた。広い球場なのでストライクゾーン内で勝負できた」。ここ3試合連続で先発が3回未満で交代していた。三浦監督は「リリーフの登板が増えている中で6回を投げてくれたのが大きかった」と評した。

開幕時には誰も来日していなかった外国人が、今季初めて5人同時に出場選手登録された。登録即先発となったピープルズは「ルール、チーム事情は理解している。ソトとオースティンは打線に欠かせないし、エスキー(エスコバー)とシャッケルフォードもブルペンに必要な存在だ」。2軍戦では2試合で防御率12・71。「焦りはなかった。今年はキャンプがなかったので、最初はオープン戦だと捉えていた」と割り切る。

来日2年目で日本になじんでいる。すし、焼き肉、ラーメンを愛し、米国の自宅でも靴を脱ぐ習慣を取り入れた。逆に、ともに雨男の三浦監督からは「ドームなので雨の心配はするな」とアメリカンジョークで送り出された。

10点→8点という大量得点から一転、ロースコアで3連勝を決めた。「毎回同じ展開では勝てない。打てない時は投手がカバー。チーム状態は上がっている」と三浦監督。5月は負けなしで勝率を3割に乗せた。【斎藤直樹】

▽DeNA佐野(3号ソロなど2安打で10試合連続安打)「感触は良かった。自分のスイングができた。たくさん打って、投手を助けたい気持ちが強い。特に変えた部分はありません。1打席1打席集中して打席に入れている」