「8回の男」が帰ってくる! 疲労の蓄積で2軍調整を続けていた阪神岩崎優投手(29)が、18日の巨人戦(甲子園)で再開するリーグ戦で1軍復帰する見込みとなった。矢野監督が方針を明かしたもので、セットアッパーの帰還は6連勝で首位を独走するチームにとって追い風になる。現在8回を守る藤浪に、強力な左腕も加わり「勝利の方程式」はよりパワーアップする。

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ついに「8回の男」が帰ってくる。岩崎は疲労が蓄積したため2軍で調整してきた。予定通り18日から合流するかと問われ、矢野監督は「そのつもり」と明言し、「前半、交流戦のところまで優(岩崎)がブルペンを支えていたところが大きかった。いい意味でいつもの優らしく淡々と投げる姿を見られたらいいかなと思っています」と期待した。

岩崎は開幕から「勝利の方程式」の一角として、主に8回に登板。首位快走に貢献するも、交流戦では登板5試合で計3回を投げて8失点(自責5)、3敗を喫するなど本調子を欠いた。矢野監督は6月4日に出場選手登録から岩崎を外し、同時に交流戦後の再合流を想定。約2週間をたまった疲労を取るためリフレッシュ期間に充て、予定通りの再合流となった。交流戦前の5月中旬までは、登板22試合で防御率1・33。強力左腕の復帰は首位独走へ追い風となりそうだ。

岩崎不在の間、接戦で登板を続けていた小林も負傷離脱し、守護神スアレスまでつなぐ形は大きく再編された。緊急事態を救ったのが、2軍で先発調整を続けていた藤浪の存在だった。4日にリリーフ要員として急きょ再昇格し、9回に登板して1安打無失点。登板5試合でわずか1失点の安定感で、ここ3戦は8回での登板が続いている。

藤浪は13日楽天戦(楽天生命パーク)で同点ソロを浴びるも、直後の9回に味方が勝ち越して3勝目。翌14日には自身のインスタグラムのストーリーに「昨日は一点を守ることができませんでした… 応援してくれた方々、ごめんなさい!! ただ、味方が助けてくれたので 感謝して次からまた頑張ります!!」と投稿。次戦へ気持ちを新たにしていた。

剛腕藤浪に8回を守ってきた左腕が加われば、ブルペンはさらに強固になる。守護神スアレスにつなぐ盤石のリレーで白星を積み重ねる。

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