幼なじみとの再タッグで金メダルを目指す。巨人坂本勇人内野手(32)が16日、東京五輪内定選手に選出された。小学生時代、ともに「昆陽里(こやのさと)タイガース」からチームメートだった楽天田中将も選出。川崎市のジャイアンツ球場で行われた1軍練習後に取材に応じ「まさか、オリンピックが東京で行われて、また、小中(学校)一緒のチームメートだった選手と一緒に代表のユニホームを着てプレーできるのはいろんな感情がある。うれしく思います」と感慨深そうに話した。

偶然が重なった。コロナ禍の影響で東京五輪が1年延期に。そのタイミングで田中将が米ヤンキースから日本球界に戻ってきた。3月20日のオープン戦では8年ぶりの対戦も実現した。

今大会で選出されたメンバーの中で坂本、田中将ら88年世代が最年長になった。「みんな自覚してやる選手たちが集まる。そんなにしゃかりきに、とは思っていないですけど。周りに目を配って感じたことは伝えたりとか、そういうところはやっていきたい」とチームのために動く。

今季は打率3割7厘、7本塁打をマーク。11日ロッテ戦(ZOZOマリン)で右手親指末節骨の骨折から約1カ月ぶりに復帰し、即マルチ安打を決めた。「今から楽しみな気持ちでいっぱい。目標は金メダル。それだけだと思う。子供だけじゃなく、『ああやっぱり野球っていいな』って思ってもらえるような試合を見せられたら」。国の期待を背負いながらも、野球の魅力を全身で表現していく。【小早川宗一郎】

侍ジャパンメンバー表はこちら―>