首位楽天の石井一久GM兼監督(47)が“手綱”をがっちりと締めた。

17日、本拠地楽天生命パークで全体練習。18日からのリーグ戦再開最初のカードは交流戦を優勝し、2ゲーム差の3位で追いかけてくるオリックス。好調な相手との対戦に「チーム全体がムチを入れてやらないといけないところはあると思いますけど、今の状況では固まっているところから離れずに、しっかりとついていくことの方が大事だと思います」と平常心で戦うことを強調した。

監督として初のシーズンは、ここまで66試合を消化し32勝25敗9分け。「パ・リーグの中から抜け出すのは大変。みんな拮抗(きっこう)しているので。一喜一憂しないで、勝てる時もあれば負ける時もある。その中でしっかり態勢を整えて、そこから脱落することなく、やっていくことが大事。まだ70試合あるので、上にいようが、下にいようが、常にファイティングポーズを取れるようにすることが大事かなと思う」と長いシーズンを戦う上での心の持ち方を説く。

短期的な結果を求めながら、黒川、武藤、内間ら若手選手の成長も促し、中長期的な目線でのチームづくりも平行する。「また新たに勝ちゲームや小さいビハインドの中で投げられるピッチャーがちゃんと出てこないといけない。今は勝ちたい、勝ちたいという気持ちが先走るよりは、もっと足元を見て、チームがこれからアクセルを踏む時にしっかりとしたチーム状況であることの方が大事だと思います」と先々に待ち受ける勝負どころへ向け、しっかりとした土台を築く。