ソフトバンクのリバン・モイネロ投手(25)が9日オリックス戦(ペイペイドーム)から1軍合流する。8日、ペイペイドームでの投手練習に参加。「チームの状況はもちろん把握してますし、難しい状況もわかっている。チームを助けたい思いでここにいる。自分の仕事をすることが一番。今まで通りの投球をしっかりして、結果的にチームの手助けになればと思っています」と気合を入れた。

モイネロは交流戦前に、キューバ代表として東京五輪予選に出場するためチームを離れた。母国は敗退し、6月8日に再来日。隔離期間を経て2軍に合流し、今月6日のウエスタン・リーグ阪神戦(甲子園)で復帰登板。最速は153キロを記録し、1回を投げて1安打無失点だった。「今、1軍に呼んでもらえたということは、それなりのコンディションと首脳陣の方に判断してもらえたと思う。自分自身でもいい状態かなと思います」と明るい表情で、状態の良さをうかがわせた。

モイネロが不在だった交流戦は5勝9敗4分けで、勝率3割5分7厘は球団ワーストだった。リーグ戦再開後も勢いに乗ることができず、現時点で貯金なしの勝率5割と苦しんでいる。特に接戦で勝てない状況が続いており、モイネロ離脱後は3点差以内での勝利が1試合しかなかった。五輪中断期間まで残り6試合はオリックス、楽天の上位勢を迎える正念場。最強リリーバーが救世主になる。【山本大地】