広島坂倉将吾捕手が、意地の決勝打を放った。23日は2度の得点機で凡退したが、同点に追いついた3回、2死一、二塁からDeNA宮国のカーブを引きつけて、右中間を破った。「カーブは(頭に)無かったですね。ただ1打席目に見たときも振れそうだった。ある程度は何でも振りたいと思っていたので良かったです」。投ゴロに倒れた1回の打席と同じ2死一、二塁でリベンジし、塁上では両手を力強くたたいた。

規定打席に到達した8日以降、14試合で打率1割4分5厘。見えない重圧を初めて味わう。「誠也さんも二十何打席無安打の経験があったらしいんですけど、“その時、オレは振れなかった”と言っていた。僕は振れていたし、“とりあえず振れることはいいことだから”と言ってもらえていたので、とにかく我慢しようという感じでした」。首位打者の経験がある主砲からの金言を胸に、重圧をはねのける一打を生んだ。