ソフトバンク高谷裕亮捕手(39)が1日、ペイペイドームで引退会見に臨んだ。今季終了翌日の10月26日に、来季契約を結ばないことを球団から通達され、数日間、家族などと話し合って現役引退を決断。「少し時間をいただいたので、意外とすっきりしています」と、晴れやかな表情で話した。

白鴎大から06年の大学生・社会人ドラフト3巡目で入団し15年間ソフトバンク一筋。100試合出場を超えた年はなかったが、近年もベテランの経験を買われて重宝された。「レギュラーとして何年もやっていない選手を戦力としてここまで契約してくれた。感謝しています。成績は胸を張って言えるような数字じゃないですが、ここまでやらせてもらえて大満足です」と現役生活を振り返った。

来季は2軍バッテリーコーチに就任する方向で、早ければ今秋のキャンプから指導にあたる。「まずはしっかり話して、ということをしていきたい。今までは自分のため、家族のためにやってきた。これからは選手のために、頭の使い方も変わってくる。勉強しながらやっていきたい」と話した。