セ・パ両リーグが制定する10、11月度の「スカパー! サヨナラ賞」が11日に発表され、ロッテ岡大海外野手(30)が受賞した。

10月15日のソフトバンク戦で、9回2死一塁から左中間最深部へサヨナラ6号2ランを放った。9回2死での本塁打は今季3発目という驚異的な勝負強さを見せつけていた。今年3、4月度に続く受賞となった岡は「まさか、このような賞を2回ももらえるとは思っていなかったので、正直自分でもビックリはしてますし、こういうシチュエーションをチームの仲間が作ってくれて、試合に勝つことに貢献できたことはすごくうれしく思います」と話した。岡には協賛のスカパーJSAT株式会社からトロフィーと賞金30万円が贈られる。

ただ、喜びに浸り続けているわけにはいかない。今はオリックスとクライマックスシリーズ(CS)のファイナルステージを戦っている真っ最中。リーグ覇者に初戦を落とし、相手アドバンテージも含め事実上“2敗”の状況にある。岡は「チームとして絶対勝ちたいですし、勝たないといけない戦いだと思いますし、そのために自分も少しでも力になれるように頑張っていきたいなと思います」。受賞の理由となった、あの1発は優勝マジックを8に減らすものだった。だが、リーグ優勝には届かなかった。日本シリーズの切符こそ手にすべく、再びチームを救う殊勲打を誓った。