広島森下暢仁投手(24)が今季は「15勝&最優秀防御率」を目標に掲げ、腕を振る。6日から19日までは沖縄で大瀬良大地投手(30)らと自主トレを行い、21日からは拠点をマツダスタジアムに移した。今季残したい結果を問われ、「一番は防御率のタイトルをとりたい。そうすることで勝ち数も増えてくると思う。チームで一番勝てるように。15勝を目指したい」。ルーキーイヤーの20年に10勝を挙げ、21年は8勝だった。防御率は20年が1・91、21年は2・98。先発陣の軸を担う右腕は、目標とするタイトルと数字について、はっきりと示した。

圧倒的な防御率を残した20年、タイトルは0・09差で逃している。「2年やったので、今年を一番いい年にしたい」。3年目の開幕を前に、力を込めた。

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さらにもう1つ「開幕投手」という大きな目標も据えた。広島は大瀬良が3年連続で開幕投手を継続中。「やっぱり一番(最初)に投げたいという気持ちは持っているし、開幕戦を投げたいという気持ちはずっと変わらない。ここから実戦に入って負けないように、競争意識を持って取り組みたい」。自身初の大役に闘志を燃やした。

「チームとしては優勝争いをしたい。日本一になりたい」。明大4年時の19年に、エース&主将としてチームを38年ぶりの全日本大学野球選手権優勝に導いた右腕。今季こそは広島を4年ぶりVへ導くため、早くもエンジン全開だ。【前山慎治】