日本ハムのドラフト8位右腕・北山亘基投手(23=京産大)が、BIGBOSSが不在の沖縄・名護で輝きを放った。

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10日、フリー打撃に登板し、6年目の石井、2年目の今川を相手に30球を投げ、安打性の打球1本に抑えた。「どの力感で(投げると)どういう反応があるのかっていうのをまず試したかった。今日はそれができたのでいい時間になったかなと思います」と晴れやかに振り返った。

球速は球団の計測で145キロほど。しかし力強い投球に2人の打者は差し込まれた。途中からはカーブとチェンジアップも交ぜたが、ウイニングショットのフォークボールは封印。

「今日はバッティング練習の一環ということもあったので、どちらかというとカウント(球)に近い球種の方を投げました」と言いながら、初めて投じるプロの打者相手に鮮烈な“デビュー”だ。武田投手コーチも「僕らも正直びっくりした。経験を積んでいる打者でも、真っすぐとわかっていて差されたり、空振りをしたりしていた」と驚くほどだった。

この日、新庄BIGBOSSは2軍BOSS組の国頭に足を運んでいたため、指揮官の目の前でアピールすることはできなかったが、首脳陣には強烈な印象を植え付けた。「自分の強みはストレートだと思っている。そのストレートをより磨いて、これからこのプロの世界で勝負できるように、今後もいい状態に仕上げていけるように頑張っていきたいと思います」と力強かった。