<練習試合:巨人5-8日本ハム>◇15日◇沖縄・那覇

日本ハムが6安打で5点を奪った9回の攻撃は、BIGBOSS流の意識改革が浸透していることを証明した。この回に登場した打者8人全員がファーストストライクを打ちにいって、7打数6安打1四球。ビッグイニングを生み出した。

初球打ち。新庄監督はキャンプ初日から、初球を打つ準備をするよう説き続ける。この日はさらに“魔法の言葉”をかけた。「初球のストライクをヒット打ったら次、スタメンたくさん使うよと言って、みんなを試合に臨ませた」という。

最初にミッションをクリアしたのは3回に2点適時二塁打を放った石井。6回は松本剛、9回は先頭の郡に続いて高浜が2者連続でクリアすると新庄監督は頭を抱えた。「みんなが打ち過ぎて(次の試合で)誰を使ったらいいか、わからなくなるよ~あんま打つなよ~っていう喜びでした」と、うれしい悲鳴だった。

9回に初球を捉えて適時打を放った万波は「相手投手が投球練習をしている段階からタイミングを合わせたり、打撃練習の1球目も含めて、初球を振れる準備をしろと言われている」と明かした。この日、ファーストストライクを見逃したのは6打者だけ。新庄監督は「初球からバンバンいって、気持ちよくないですか? 勝ち負けよりもハツラツと守備にいって、その流れで初球の甘いストライクを打てる“つながり”なんですよ。面白いですよ、野球って」と意図を説明する。ただ、冒頭の“魔法の言葉”について万波は「聞いてないと思います」。うまく伝わっていないオチはあったが、着実に変わりつつある選手の姿にBIGBOSSは「面白い試合は常にできると思う」。確かな手応えを得た。【木下大輔】