今季限りでの現役引退が発表された中日福留孝介外野手(45)が8日、名古屋市のバンテリンドーム内で会見を開いた。
24年間の現役生活を振り返る中で、日本のファンに強く印象を残した06年WBCについても振り返った。
第1ラウンド、第2ラウンドで連敗していた韓国との大会3度目の対戦となった準決勝。0-0の7回、代打で決勝2ラン。主軸を務めながら大不振に陥り、スタメンを外れていた。実況の「生き返れ福留」の声と同時に振り抜いた会心のアーチだった。
「調子が上がらない中で(米国に)行って、たくさん迷惑をかけてそれでも代打で使ってもらって。そういう運には恵まれていたと思う。日本にいる方々は盛り上がっていたと思うけど、僕らは米国にいてあまり分からなかった。でも、帰ってきて名古屋駅で新幹線を降りたときの人の多さにびっくりしたのは覚えています」と懐かしそうに話した。
福留は09年のWBC連覇にも貢献した。