楽天浅村栄斗内野手(31)が、チームを救った。

3点を追う7回無死一、三塁で第3打席を迎えた。カウント2ボールから田嶋の134キロ変化球を強振。打球をバックスクリーン左へ運び、同点の26号3ランを放った。「打った球はわからないです。打ててよかったです」。一塁を回ると、強く右腕を振った。

序盤は“天敵”相手に苦しめられた。田嶋に黒星をつけた最後の試合は20年11月5日。以来、14戦未勝利のキラーぶりを発揮されている。今季8度目の対戦。田嶋にとっては登板3試合連続で楽天戦と、徹底的にぶつけられている。この日も6回まで2安打と打線が沈黙。その中で、数少ないチャンスをものにした。

チームが苦手とする一方で、浅村は今季対田嶋は22打数6安打。打率2割7分3厘、3本塁打、7打点と相性は悪くない。1・5差で追う3位オリックスとの直接対決。負けられない一戦で勝負強さを発揮した。

リリーフ陣も踏ん張った。先発早川が5回3安打3失点で降板も、以降は7投手で小刻みに継投。無失点リレーで12回までつないだ。引き分けに終わったが、負けない執念を見せた。【湯本勝大】

【関連記事】楽天ニュース一覧