今季限りでの現役引退を表明している西武内海哲也投手(40)が19日、埼玉・所沢市内の球団施設で引退会見を行った。引退に至った胸中や家族への思いを語った。
「おはようございます。朝早くからお集まりいただき、誠にありがとうございます。私事ですが、今シーズンを最後に現役を引退することを決めました。現役生活19年間いろんな事がありましたが、今はやりきった思いでいっぱいです。本日、引退のセレモニーをさせていただきますので、皆さんの前でお話をさせてもらえればいいかなと思っています。報道陣の方々、若い頃からいろいろ取り上げて、ありがとうございました。本日はよろしくお願いいたします」
-今の心境は
ついに、この時が来たかという感じです。
-どのタイミングで引退を決意したか
今シーズンが始まってから、どこかで辞めないといけないなという気持ちがあった。それでも1軍で呼んでいただけたり、ファームのでも調子も良かったり。そういう状況もあり、迷ったのですけど。コーチ兼任でやらせていただき、若い選手たちが出てきて、1軍の舞台で活躍する姿を見たいなという気持ちにもなりました。それで僕がいたら、足かせになって、邪魔をしかねないなというのもあった。引き際としては一番いいのではないかと思って、決断しました。
-一番の理由は
ここ数年、1軍の登板機会も少なくなってきている。たまにいくと、昔みたいに、絶対抑えられる自信が少しずつなくなってきた。そういう気持ちで1軍のマウンドに立っても、自分自身、やっぱり違うなと。今年、特に思った。それで決断しました。引退を最初に伝えたのは家族です。
-家族の反応は
うすうす、家族も気がついてみたいで。言った時は泣いてはいましたけど、すぐ受け入れてくれた。「お疲れさま」と言っていただきました。
-家族の存在
家族がいなかったら、ここまでやれなかったと思う。支えでもあり、活力でもある。全てでした。
-19年間で特に思い浮かぶシーン
やっぱりジャイアンツ時代のことをよく思い出すのですけど。優勝したり、最多勝を取れたり、叱咤(しった)されたり。いろんな思い出があります。ライオンズでも成績は残せなかったですけど、受け入れていただき、ライオンズの一員になれたのはすごく思い出に残っています。