ロッテ小島和哉投手(26)は大一番でも流れを引き寄せられなかった。

今季、この試合前までは22試合に先発し、防御率2点台ながら打線の援護とかみ合わず、3勝10敗と白星が伸び悩んでいた。登板前日の24日には「非常に重要な1戦になると思いますし、1点でも少なく長い回を投げることだけ考えて粘り強く頑張りたいと思います」と意気込んでいた。

言葉通り、カットボールを中心に球が走り1回、2回とテンポ良く抑えていった。しかし3回、周東のバント安打で無死から出塁されると、三森に先制打を許し、さらに牧原大に技ありの安打を許し、2点目を奪われた。

4回は中村晃にボテボテの内野安打で出塁され、2死を奪うも、周東への勝負球カットボールに審判の手が挙がらない。直後、9番甲斐に3ランを浴び、中盤までに5失点。今季、黒星が先行しながらQS(=クオリティースタート、投球回6回以上、自責点3以内)を15度達成していた左腕だったが、ソフトバンクに一気に流れを持っていかれてしまった。試合中、球団広報を通じ「大事な試合で結果が出せず、ただただ悔しいです」とだけコメントした。

V逸はすでに決定し、CS進出へも負けられない段階にある。しかし小島の2番手として投げたルーキー八木彬投手(25)も5回、中村晃に2日連続の3ランを浴び、点差を8点に広げてしまった。

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