中日根尾昂投手(22)が10月2日広島戦(マツダスタジアム)でプロ初先発する可能性が出てきた。

立浪和義監督(53)が26日までに「もしかしたらどこかで先発があるかもしれない」と示唆。今季は残り5試合で、わずかながらクライマックスシリーズ(CS)進出の可能性を残している。27日からのDeNA4連戦(横浜)の先発は勝野、柳、高橋宏、小笠原の順でスタンバイ。2日は流動的で、Bクラスが確定した場合、将来に向けて根尾の先発が現実味を帯びてくる。

根尾は今季途中に野手から異例の転向をし、ここまで24試合に救援登板し0勝0敗1ホールド、防御率3・81。最速154キロの直球に、落差のあるスライダーなど素質の高さを示してきた。福留の現役最終試合となった23日巨人戦の9回には6番手で登板し、1回無失点。その後24、25日の同戦でベンチ入りメンバーを外れ、先発調整を始めたもようだ。26日にバンテリンドームで行われた先発投手の練習には姿を見せず、1週間後の登板に備えた「上がり」で、休息にあてた。

落合ヘッド兼投手コーチは根尾の起用に関して「経験ができるところを、我慢しながら使って、場所を与えている」と語り、1軍に帯同しながら起用法を模索している。2日は中日のレギュラーシーズン最終戦。プロ4年目、根尾が新たな挑戦で締めくくるかもしれない。【伊東大介】