広島は14日、秋季キャンプ第2クール2日目を行い、新井貴浩新監督(45)が合流した。初日から精力的に動き回った新指揮官はブルペン視察に「よくこんなの打っていたなというふうに感じた」と苦笑い。

参加選手やスタッフに伝えた訓示の映像が世に出ていることを知ると「冗談は言えんよ」と笑った。初日を終えて「100点です。みんな元気そうで一生懸命やってたんでね、満足です。大満足の初日ですね」と振り返った。新井監督の一問一答は以下の通り。

-紅白戦で3回完全の森投手について

「フェニックスリーグでも、すごく内容も良かったという報告は受けていたので。今日初めて彼のピッチングを紅白戦で見て、いい球投げているなと思いました」

-来季はローテ入りの期待

「もちろん、その可能性は大いにあると思いますね。そういういいものを見せてもらいましたよね」

-野手では宇草選手が2盗塁

「良かったですね。2つ盗塁したし、まぁけん制で逆を突かれてアウトになったけど、それも自分がどこまで出られるのか。逆を突かれても帰れるのかというのは、トライしてみないと分からないことなので。アウトになったからどうこうとかはまったく思っていないし、彼にとっては実戦の中でいい収穫があったんじゃないですか。その中でしっかりスタートも切れているし、バッティングもそうですし、いいものを見せてくれたかな」

-ブルペンも視察

「みんな、いい球投げるなと。そう思って、見ていたよね」

-栗林投手も力が入った投球

「ブルペンで見たピッチャー全員いいなと思ったけど、栗林は別格だなと。別格だなと感じたし、俺よくこんなの打っていたなと思った。プロ野球、すごいなって。プロのピッチャー、すごいなって。よくこんなの打っていたなというふうに感じた」

-訓示が約5分

「そんなにしたっけ。これをしゃべろうと思っていなかったよね。いつも自分はそうなんだけど、いつも思っていることを素直に伝えようと思っているのでね。その内容はまた、選手に聞いてもらえれば」

-YouTubeに動画が上がっている

「マジで。音声を出してるの? 拾えるん? 危ないな、おい(笑い)。変なことを言えんよ。冗談は言えんよ」

-家族と過ごした初日は何点ですか

「100点です。みんな元気そうで一生懸命やってたんでね、満足です。大満足の初日ですね」

-全員という言葉を強調

「やっぱり一番伝えたかったのはあいさつのときも言ったんですけど、“お前たちが思っているより俺がお前たちのことをみんなに期待しているぞ”という、その自分の気持ちを素直に伝えたかった。彼らも、新しく初めて会うし、どういうふうに考えて動いているだろうとね。だいたい一緒にプレーしたことのあるザキ(中崎)や野間は自分の考えたことが分かってくれていると思う。やっぱり一緒にやったことのない子の方が多い。自分はこういうふうに考えているよ。お前たちが思っているより俺は期待しているぞというのが伝えたかった」

-一緒にプレーしたことのない選手との信頼構築について

「正直にわかりやすく伝えないと。それはいつも思っていること。やっぱりね、取ってつけた言葉ではダメだから。正直に分かりやすくというふうなのは、心がけています」

-ゴールデングラブ賞が発表され、菊池選手が10年連続受賞

「はぁー、すごいね。すごいことなんだけど、彼の守備を見たら当然のことなのかなと思うし。今は本当に、守備でお客さんを呼べる数少ない選手だと思う。おめでとう、と。本人はうれしいと思うけど、当然だと思っているでしょうね」

-森下が初受賞

「彼は何をやらせてもできる、センスの塊。バッティングもいいし、フィールディングもピカイチ。初めてでうれしいと思うけど、それは当然なのかな。彼の能力からすると、また来年も目指してほしいよね」

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