阪神岡田彰布監督(64)が16日、中野拓夢内野手(26)に「打率3割指令」を出した。

今年リーグ3位の157安打を放った一方、打率2割7分6厘で3割には遠い。巨人V9監督の故川上哲治氏から授かった「3打数1安打1四球」理論を持ち出し、打率アップを求めた。

岡田監督の一問一答は以下の通り。

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-佐藤輝のランチ特打の印象は

「まあ、あんまりいいことないな(笑い)」

-時間がかかる感じか

「いやいや、そら時間かかるよ。そんなんおまえ、1週間でそんなん」

-自主トレが終わって、2月がどんな状態か

「まあ、そやな。今までのスタイルがやっぱりな、ずっとやっていたスタイルがアレや、ああいう感じなんやな。だから、なあ、2年たったわけやから、ずっとああいう感じやわな。あれでもっとそら、打てるかと言うたら俺はしんどいと思うよ。はっきり言うて。結果が出ていないわけやからな」

-中野の打撃は

「いや、中野はそんなん、そんな言うことないやんか。今のままでそらな」

-出塁率という話もしていたが、そのあたりの考え方は

「それは実戦になってからやんか。まあだから、四球とか言い出すと。今は実戦とかな、そんなんやってないから。初球から打って、そりゃヒット打てばええけど、確率の問題やわな。基本的にはストライク3つあるんやから、おーん。俺はそう思うけどな」

-経験を積めばできてくる

「いやだから、どうかなあ。3割目指す方を俺は言いたいな、はっきり言うて。どないしたら3割打てるか。最多安打やなしにな。最多安打狙っとって2割7分やろ? 結局。どっちか言うたら3割目指してほしいよな。ほんなら自分がどういう打ち方、おーん。俺なんか昔入った時にアレや、あの人に言われたわ、あの川上(哲治)さんか。“3打数1安打1四球で首位打者なれるよ”と言われたわ。そういうことやん、3割3分3厘で。そう考えるとなんか簡単なように思えるよな。そんな固め打ちとか、ヒット3本とかじゃなしにな。1試合に2回出塁になる、出塁率という意味ではな。どっかで4タコとかになったら、次ちょっと3打数2安打ぐらいになれば。そないして、そういう積み重ねが結局、終わったら3割になっているとかな」

-そうなれば必然的に出塁率も3割5分を超える

「そら、超えるやろうな。その発想で、打席に立ったらな」

-中野の打力と足なら出塁率3割後半も

「ああ、足速いもんな。だから内野安打でもええわけやんか。結局そういうことやからな。アイツなんか、あの足があったら、そら記録員も内野安打にするで。エラーを。ちょっとファンブルしたぐらいならな。そういう武器があるからな、中野なんかは」

-実際に見て思った以上に速い

「速い。足速いな、おーん。そんでちっちゃいな。ビックリした。俺はもっと大きいと思っていたから。ホンマに実際見たら小さいよな。でも体の力があるもんな、中野なんかは。独特の打ち方やもんな、アイツな。バーンといく打ち方やから、ちょっとみんなの打ち方と違うもんな。打てへんのかなと思ったらバットが出るタイプやな、アレな。ピッチャー泣かせや。ボール取りに行ったら打ってるアレやな。バットの出が早いよな、こっからな」

-二塁の守備は

「十分よ。長い距離っていうのが不安があってんな、俺は。スローイングの。だんだん守備位置も前になってくるっていうな。だから、考え方としたらアウトにできんかったら、内野安打はヒットと一緒やからな。ランナーセカンドで止めなあかん時くらいやんか。外野抜けたら1点やけど、内野止めといたら二塁ランナーが本塁帰らんっていうな。そういう場面だけやから。だから守備位置なあ。前になるというのは肩に不安というかそうなってくるわな。アウトにできる範囲になってくるな。守る位置がな」