ソフトバンク今宮健太内野手(31)が18日、若手に苦言を呈した。宮崎秋季キャンプを打ち上げ、報道陣に取材対応。質問は「若い選手を見て感じたこと」。すると、厳しい回答が返ってきた。

「今年はたくさんの若い選手が上がってきて、1軍である程度の成績を残した。『俺たちもやれる』っていう気持ちになったところも多々あると思う。その気持ちがあって、このキャンプにやってきているとすごく感じるんですけども…。それ以外のところで、ここで言うか迷いましたけど、(この発言を)見ている人に向けて。あいさつだったりとか、そういったところに関しては、まだまだ全然できないところがたくさんありました」。

今宮が指摘したのは、野球選手であることは関係なく、人間としてのマナーの部分だと言う。「もちろん技術が一流であることはそれはそれでいいと思うんですけど、やっぱり人としてね。いろんな人に支えられて野球ができるわけなので、そこの感謝の気持ちを忘れてはならない。そういうところは薄いような気がした。チームとしてもそこは大事になってくる」。

選手間であいさつができても、裏方のスタッフなどにできていない選手が多くみられたという。「これが普通なのかなって思うことも多々あったりした。今後主力がきて、たくさんの人がくるとそうじゃない姿になってると、それはそれでおかしな話になる。そういったところはね、大事にしていかないといけない。選手会長として、若い選手に発信していかないといけない」。

今宮は大分・明豊から09年ドラフト1位で入団。プロ13年目の今季は選手会長も務め、打率2割9分6厘、7本塁打、47打点と打線を引っ張った。1軍完走したが、志願して秋季キャンプにフル参加していた。

2年連続リーグ優勝を逃しただけに、今宮も目の色を変えている。あえて若鷹に苦言を呈したのは、リーダーシップの表れ。本気でチームを変革させようとしている。【只松憲】

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