ロッテ山口航輝外野手(22)の直球に球場がどよめいた。20日、ファン感謝デーの紅白戦に先発。最速144キロを投げ込んだ。

秋田・明桜高(現・ノースアジア大明桜)時代には、オリックス1位の白鴎大・曽谷をさしおいて2年夏までエースナンバーだったが、県大会決勝のマウンドで右肩を脱臼。「あそこは本当に人生が変わるというか、人にも迷惑かけることになりましたし、自分の野球人生のターニングポイントというか、あの1球ちょっと、戻れるなら戻りたいです」と以前、思いを明かしたことがある。

3年夏は後に社会現象を引き起こした金足農・吉田(現日本ハム)とのライバル関係に。「2年夏までは全然普通の投手やなと思ってました。3年で印象変わりましたけどね」と明かすなど、投手へのこだわりも深かった青春時代。この秋季練習でもひそかに平地で投球練習を行っていた。その時は「130キロくらいっす」と笑っていたが、この日は常時140キロ台。鋭い変化球でも唐川や佐々木千らを空振りさせると、ネット裏の辛口解説員・角中から「先輩相手なら普通…」と茶々を入れられていた。【金子真仁】

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